今回の穂高山行にあたり、昨日登山用のヘルメットを
買って来ました。
奥穂と西穂の間は、落石による事故が起きても
不思議ではない箇所が何箇所かあります。
11年前トライした時は、通常の登山帽だけでしたし、
今回も当初はヘルメット無しで縦走する
つもりでしたが先日、涸沢岳の北穂側の縦走路で
落石による事故がありました。
詳細は分かりませんが、お孫さんは意識不明の重体、
お爺さんは死亡という事故でした。
同じ場所も通ることなので、
今回は用心のため、ヘルメットを用意して
行くことにしました。
落石の恐ろしさは僕も体験したことがあります。
高校生だったころ、夏休みに
山に詳しい友人(桐谷君)に引率され
谷川岳一ノ倉沢烏帽子岩南稜で岩登りの
基本を教えてもらっていたのです。
二日目、”ラク!”という大きな声が
上の方から聞こえてきたので、
上空を仰ぐと、大量の落石と思われるものが
目に入りました。
リーダーの伏せろの声は聞こえたものの、
身を隠す場所も、逃げ場も無く、
つかまっている岩に
顔を寄せた瞬間、金属音を立てながら
大小の岩が落ちて行ったのでした。
全員、ヘルメットは被っていましたが、
落石が誰にも当たることもなく
5人の仲間誰も怪我をしなかったのは幸いでした。
しかし、僕は胆をつぶし、その後しばらく膝の震えが
止まらなかったのです。
仲間に悟られないようにしていたためか、
みんな気が付かないふりをしてくれたのか、
からかわれることはありませんでした。
しかし、50年以上経っているのに
この落石遭遇は鮮明な記憶として残っています。
”くわばら、くわばら!”
↓ このヘルメットを高田馬場のカモシカスポーツで購入。
「おまじない」みたいなものですが、大難を小難に、小難を無難に
してくれることを期待しています。
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