妻に連れられ、10/17、滋賀県の石山寺を訪れました。
奈良時代から観音の聖地とされ、平安時代になって、
観音信仰が盛んになると、朝廷や摂関貴族と結びついて
高い地位を占めるとともに、多くの庶民の崇敬をも集めた。
その後も、源頼朝、足利尊氏、淀殿などの後援を受ける
とともに、西国三十三所観音霊場として著名になり、
今でも参詣者が絶えないそうです。
僕らは信仰心から訪れたのでなく、
紫式部が新作の物語を書くように命じられて
石山寺に7日間、籠っていたようです。
ある時、月を見ていて、
源氏物語の着想が湧いてきたという
いわれのある場所が、どんな場所にあり、
どんな雰囲気を持った寺なのかを
肌で感じるためでした。
その場所は本堂の脇の狭いスペースでした。
その方が考えが集中できるのでしょう・・・
境内には、瀬田川を見下ろす高台に、月見亭という
後白河天皇以下歴代天皇の玉座となった場所や、
芭蕉がたびたびここに仮住まいをし、
多くの句を詠んだという庵もあり、
月のエネルギーが受け止められそうな場所でした。
○ 石山の 石にたばしる あられかな
○ あけぼのは まだむらさきに ほととぎす
↓ 石山寺、東大門(重要文化財:源頼朝の寄進により創建)
↓ 多宝塔(国宝)、硅灰石(天然記念物)
↓ モミジが色づき始めていました
↓ 多宝塔のアップ
↓ 本堂、源氏の間(紫式部が籠った場所)
↓ 経蔵
↓ 瀬田川
↓ 蜘蛛(この蜘蛛が石山寺駅からの桜並木に、びっしり網を張っていました)
何故か、蜘蛛を殺さず助け、天国へ行けるチャンスをもらった
芥川龍之介の「蜘蛛の糸」を思い出しました。
聞いた訳ではありませんが、多分、意図的に「蜘蛛を駆除してない」のだと思います。
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