今回の沖縄、八重山列島の旅で
ちょっとおかしかった話しがいくつか生まれました。
その先陣を切って、西表島の美原から水牛車で渡った
由布島の蝶園で出逢った「オオゴマダラ」という
日本で最大の蝶の、
幼虫とサナギの関係の集団錯覚についての話です。
蝶園に入ったら、大きな蝶がヒラヒラと飛んでいました。
奥まで進むと、黄金色をしたサナギがいくつか木から
ぶらさがっていて、その不思議な色に見とれていたところ
あるご婦人が、アッ!、サナギから出た幼虫がいると
サナギから30cmくらい下を指さしたのでした。
指さす先を見た所、それらしき幼虫が確認出来ました。
サナギに比べ随分小さいな?とは思ったのですが
そのご婦人が、最初に見つけた幼虫の下に
比較的大きな幼虫を見つけ、
「サナギから還って、離れるにつれ、
だんだん大きくなっているんだー!」と
大きな声で解説していました。
僕も覗きこんで、なるほどー!~と納得してしまい、
感心していると、我々の声を聞きつけた大勢の人が
カメラを持って集まってきて写真を撮っていたのでした。
ちょっと離れた場所で、聞いていた妻は
おかしいな?と思ったものの
皆があまり感激しているので
そのまま放っておいたとのこと。
翌朝、僕がオオゴマダラのサナギの話しをしたところ、
「昨日の話し、変じゃない!」
と、妻が言うのでした。
「蝶になるには、卵から幼虫になり、
サナギとなり、そして成虫である蝶になるんじゃーないの?」
と、言われて、初めてハッ!と気が付いたのでした。
昨日の話しは、”サナギから幼虫に逆戻りしていたよ~”
自分も含め、あんなに大勢の人が納得してたのが
おかしくて笑ってしまいました。
(自信を持って大声で話せば人は騙せる?)
↓ オオゴマダラの成虫(大きなものは15cmくらいになる日本最大の蝶)
フワフワ飛ぶ様子が、新聞紙が風に舞っているように見える
ことから、「新聞蝶」とも呼ばれるそうです。
↓ これがオオゴマダラの「サナギ」です。
(たしかに、黄金色をしていました)
この下、30cmくらいの枝に幼虫が一匹、
さらにその下、50cmくらいに一回り大きな幼虫が一匹、
これで妙に説得力のある物語となったのでした。
ちなみに、幼虫を撮った写真はピンボケで鑑賞に
堪えられませんので、ここでは載せませんでした。
(インターネットで別途検索し、確認して下さい・・・・)
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